こんにちは、インターン生のダニスです。
交換留学生としてフィリピン大学で勉強を始めてから、早くも半年以上が経ち、そして留学後半戦はインターンとの二束わらじを履く生活となり、様々な刺激を得ている毎日です。
当然フィリピンに到着してからの数か月は毎日が目まぐるしく、正直『心のゆとり』というものがなく、
「やばい、明日○○しなきゃ!」「今、この人何て言った?」「次は、○○で、ここは○○で…」
常に環境の変化に戸惑いを感じ、時に周りが見えなくなるぐらい、自分よがりになっていたと思います。
そして留学半分が過ぎた今、日常にも幾分か慣れ、インターンを始めた自分に新たな考え方の大切さを知る機会に出会いました。
先日のインターンで、通訳という業務を人生で初めてこなしました。
それもただの日常でのシチュエーションではなく、病院での医療通訳という日常とは極めてかけ離れた分野での通訳であり、正直自分自身に務まる業務であるのか、英語を使っているとは言うものの完璧とはほど遠い自分自身のスキルで全うできるのかという葛藤や不安が大半でした。
それもその筈、患者様がICU(集中治療室)で治療を受けているというケース。極めて責任重大なものでありました。
しかし、当日。いざ病院での業務を始めたらその気持ちを忘れ去る程、違う衝動に駆られたのでした。
患者様の付添でその娘様の方がほぼ付きっ切りで病院に滞在されており、その方から今回の経緯をお伺いした時、そして実際に患者様(お母様)にお会いした時に涙ながらに仰っていた「死ぬかと思った」という言葉。
自分には何ができるんだろう。
そんな考えが自分の胸中を占めていました。
もしも自分にも同じ事が降りかかってきた時、この場でどんなことをしてもらえたら嬉しい、安心できるだろうか。
今、自分がうじうじしている場合ではないと。
凛とした態度でそばに寄り添い、疑問点や不安点をできる限り会話の中で洗い出し、そして適切な行動に繋ぐことができるか。
この時の患者様と娘様の状況は、
・英語が理解できない
・海外滞在中での予期せぬ事態、そして入院
・日本人が病院内全くの皆無状態
という事態であったので、これに対して自分ができると考えたことは、
・英語から日本語への翻訳(逆も然り)→ 言語理解と要求や疑問の伝達による不安除去
・フィリピン国内の情報提供     → 半年の滞在経験を活かし、生活面や交通等における不安やトラブル防止
・相手に寄り添うこと        → 少しでも精神的に安定できる環境を作る
相手の視点に立って物事を考える。当然終始プレッシャーを感じる仕事ではありましたが、難しくもやりがいのあるだなと感じたものでした。
今までこんな意識的に考えさせられることはありませんでしたが、本当に難しいです。
何が難しいというのは、発言の一つ一つに注意深く耳を傾ける中で、どういった気持ちであるのか、今何をすべきか常にアンテナを張り巡らせて考えながら行動するという点。
自分がいかに受動的に行動しているかがしみじみと思い知らされた業務になりました。
もちろんそれだけでなく、自分の単純な英語力の乏しさも思い知らされた結果となりました。
娘様が持っている、自動翻訳機に頼ってしまった局面も複数回あり、情けないと痛感しました。
あと、この留学も3か月を切った今。
これからの数か月、短い間にどこまで自分の弱みを克服することができるか。
はたまたさらに見つけることができるか。
目の前の全てに、全力を注いでいこう。
そんなとある21歳男子大学生の呟きでした。
たまには、僕にもこんな一面があるのです。大学の皆さんに知らせてあげたいです。(笑)
では、また次回お会いしましょう~~~~!!
Maraming Salamat po!!