はじめまして!11月からLimonzのProperty marketing 部署でインターンをさせていただきます、大阪市立大学四回生の磯部和弥と申します。Limonzに来るまではフィリピンのブラカン州にあるNGOで半年間インターンをしていたのですが、今回はそこで学んだ3つのことについて記事を書かせていただきたいと思います。

フィリピンインターンに至った経緯

フィリピンでのインターンを決意した背景は三つあります。

一つ目はアジアへの興味です。東南アジア諸国(タイ、インドネシアなど)でインターンや旅行をしている間に日本とは違った人々や文化、産業に触れることができ、その中で暮らすワクワク感からアジアで身を置いて生活を過ごしてみたいと考えるようになりました。

フィリピンNGOインターン1

二つ目は独学で学んだ自分の英語力を実践的なものにしたいという想いがあったことです。フィリピンは非ネイティヴ圏での英語話者率が世界第三位ということもあって、英語がほとんどの人に通じるということで有名です。「アジア×英語」でかつ英語を使いながら働けるフィリピンは私にとってもってこいの環境でした。

最後の背景としては前インターン先の社長との面談です。大学三回生で全く社会人としても人間としても未熟だった私に「新事業の立ち上げを一緒にやらないか」とお誘いをいただき、ここなら成長できるだろうと感じフィリピンに行くことを決意しました。

半年間で行ったこと

前インターン先は若者向けのキャリア支援を行っている団体で、フィリピンの若者向けに進学情報や奨学金情報を一元化して提供するためのキャリアプラットフォームという新規事業を開設しようとしていました。その事業の構想担当を半年間私は任せていただきました。

具体的には100人の若者向けアンケート、各バランガイオフィス(区役所)でのキャリアに関するワークショップ、300人ほどの若者を集めてキャリアフィエスタというイベントなどを行ったりしていました。このキャリアフィエスタというイベントでは職業体験ブース、夢を語るスピーチコンテスト、専門学校と若者を結びつけるマッチングブースなどを現地プロジェクトリーダーとして企画・運営などを統括していました。

フィリピンNGOインターン2

※写真スピーチコンテストの様子。

このイベントを通して、実際に参加者のうち25名ほどが奨学金を受け取り専門学校に進むことができました。数値として実績化することができて、何とか事業の土台を築くことができました。次に半年で学んだこと3つを以下あげてみたいと思います。

 

半年のインターンで学んだ3つのこと

現地の文化やワーキングスタイルを尊重すること

フィリピンNGOインターン3

ほとんどの業務がローカルのフィリピン人の方々と関わるものだったので、何度も文化やワーキングスタイルの違いからカルチャーショックを受けました。たとえば約束した時間にミーティングができない(フィリピーノタイム)や残業は絶対しないなど。最初は「オンタイムで仕事をしたい」や「就業後にミーティングをしよう」といった日本人的な価値観を押し付けていたのですが、協働する相手のモチベーションが上がらなかったり

、約束を破られるようになったりとネガティブな出来事ばかりが起きていることに気づき、一度立ち止まって、「相手のスタイルを尊重すること」に徹してみました。その結果前よりも関係性が良くなり、仕事の効率もあがるようになりました。このような経験から自分の価値観だけを押し付けずに相手の価値観を受け入れることの重要性を学びました。

最後まであきらめずに立ち向かう忍耐力

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前述したキャリアフィエスタというイベントを開いた際、集客とお金の面で何度も頓挫しそうになりました。社員の方からも「もうやめたら?」といった辛辣なお言葉をいただき挫折しそうになりながらも、社長に大きな事業を任せていただいた恩とフィリピンに来た意味を考え続け、最後まであきらめずに立ち向かいました。結果反省点はたくさんありましたが、イベントを成功させることができ、すばらしい経験を得ることができました。また、インターン生とはいえ一企業で働くときは必ず一社員として責任をもって業務を最後まで遂行しなければならないと思います。

報連相の大切さ

フィリピンNGOインターン5

報連相とは社会人に必要とされる「報告・連絡・相談」という三つの基本スキルです。来比したときはこの基礎が全くできておらず、社長にも何度も怒られました。たとえば、十分に相談をせずにアンケート調査を始め、結局とりなおししなければならなくなり業務に遅れがでてしまった経験があります。特にインターン生の場合は知識や経験が足りない場合が多いので、上司に報連相をすることは責任をもって業務を行うことにもつながり、必要不可欠なスキルだと思います。

 

この経験を次のインターンにどのように活かしていくか

新しいインターン先として移転させていただくLimonzではマーケティングを担当することになりました。いままで携わってこなかった未知の領域になるのでワクワクするとともに不安な気持ちもあります。これからフィリピン人の方だけではなく日本人の方とも関わる機会が増えてくることになるので、自分の意見を押し付けることなく相手の意見をまず一度受け入れて自分の頭で考えて仕事をしていこうと思います。またうまくいかないことや失敗する経験があるとは思いますが、一つひとつの業務を楽しみながら成長していきたいです。

全く文化も人々も違う国でインターンをすることはつらいことも多いですが、学ぶこともそれに比例して多いです。海外でインターンを考えている方は目的や興味を元にネットや学校のチラシに載っているインターンを検討してみてはいかがでしょうか?

以上インターン生の磯部でした。