皆さん、こんにちは。
インターン生の木村です。
皆さんは、海外でアメーバ赤痢に感染したことはありますか?
今回は、私の体験を交えながらフィリピンでのアメーバ赤痢について紹介してまいりたいと思います。
アメーバ赤痢とは?
赤痢アメーバという原虫による大腸の感染症で、世界で年間約5千万人の感染者、4〜10万人の死亡者がいると推定されています。赤痢アメーバの嚢子(のうし)に汚染された飲食物を口からとることで感染します。 急性期の患者さんよりも嚢子を排出する無症候性の感染者が感染源として重要です。(※gooヘルスケアより抜粋)
1日目
いつも通り昼食を済ませた私は、若干の腹痛を抱えながら寮に帰宅しました。
夕方頃になると、激しい悪寒と下痢が始まり1時間程度で一気に熱が上がりました。
夜になると高熱で全く動けず、この日は日本から持ってきたコ●タック風邪総合
を服用して、寝て過ごしました。
2日目
朝方になっても熱は全く下がらず、「日本の薬は効かない」と判断したため、近所の薬局に走りました。
フィリピンの薬局についての詳しい情報はこちら↓
https://www.pilip.com/intern/philippines-medicine/
薬を飲むと症状が一時的に効果は収まり、3時間寝て薬を飲むという繰り返しをしていましたがだんだんとその間隔が縮まってきました。
夜になる頃には、薬の効果は1時間も効かなくなっていました。
「絶対におかしい。ただの風邪じゃない。」
と判断した私は、タクシーを呼び近くににあるマカティメディカルセンターというかなり大きな病院に行きました。
HP:http://www.makatimed.net.ph/
この病院は平日なら、日本人スタッフの方もいるのでかなりオススメです。
私が行った時は、日曜日だったので、日本人スタッフの方はいませんでした。
なので、グーグルとジェスチャーと簡単な英語でなんとか症状を伝えました。
とりあえず、血液検査と尿検査と検便を行うことになりました。
(下痢のせいでほとんど食事を取っていなかったため、検便はできませんでした。)
検査の結果、「尿路感染症」と診断されました。
急患で行ったため、「後日酷かったら、専門医で診察を受けてくれ」と言われ、この日は解熱剤の入った点滴を3時間ほどして帰ることとなりました。
支払時に保険がうまく機能せず、コールセンターに問い合わせたり、通話中にロードカードが切れたり、かなり大変な思いをしましたが、何とか帰宅しました。この時、朝の4時。フラフラでした。
三日目は病院で処方された薬を飲みながら、1日休んで過ごしました。点滴のおかげで、高熱は出なくなりました。
(マカティメディカルセンターHPより)
4日目
熱は下がったものの、下痢が全く治らないどころか、むしろ悪化していました。水すらまともに飲めず、食べたものが10分をしないうちに水となって下痢で出てしまう状態でした。
「本当に尿路感染症なのか!?」
日本の薬、フィリピンの薬、フィリピンの病院全てに対して疑念がいっぱいの私はとにかく日本に帰りたいという気持ちでした。
とにかく今の状態が治らないと、何も出来ないのでもう一度マカティメディカルセンターに行きました。
インフォメーションセンターで「自分の症状・日本人スタッフはいるのか?」ということを聞き、しばらく待っていると日本人スタッフの方が迎えに来てくださいました。
スタッフの方に英語で伝えきれなかった詳しい症状や経緯を伝えました。
症状的には、何か違う感染症の可能性が大きいということで感染病棟に連れて行かれました。
診察時も分からない英語は通訳してくれました。
気になる診察結果は、アメーバ赤痢でした。おそらく屋台の食事で感染したのだろうと言われました。
保険の手続きや薬の受け取りまでサポートしてくださいました。とにかく安心感でいっぱいでした。
2度の来院を経て、病院で処方された薬を飲み、家でゆっくり休みました。
食事に関しては、屋台は絶対に避け、最低コンビニレベルの清潔な食事を心がけました。食事前の石鹸手洗い・アルコールは絶対です。
アメーバ赤痢を経て
これを機に自炊を始めました。
自分の目で安全を確認し、好きな分量だけ味付けをすることがかなりの不安とストレス軽減につながりました。
「安心は美味しい」ということを日々実感しております。
残りの滞在期間でフィリピン料理も1品くらいは学んでいきたいと思います。
みなさんも屋台の食べ過ぎには十分注意してください。
———————————————————————————-
一緒に読みたい記事!